お誕生会
2021.05.01
ちべん保育園では、毎月、お誕生会を行います。その月の誕生日の子どもたちにみんなでお祝いの歌をプレゼントするのです。お祝いをしてもらう子どもたちは、先生手作りのレイを一人一人かけてもらいます。みんなとってもうれしそうで、なんとなく誇らしげな様子です。
お祝いの後、お楽しみ会を行います。ペープサートやミニコンサート、ゲーム、劇など、子どもが楽しめるものを毎月、先生たちが交替で行います。
今回のお楽しみ会は、マジックと腹話術です。
腹話術の人形は、本格的な人形で、まるで本当に子どもがしゃべっているように見えます。
毎月のお誕生会は子どもたちにとって、保育園での楽しみの一つなのです。
人形劇に登場する、のぼるくんは、日本を代表する腹話術師、故・川上のぼる氏より寄贈しいただいたものです。川上氏の名前をいただき、のぼるくんと名付けられました。プロの腹話術師が使っているのと同じものなので、本格的な腹話術用の人形です。目と口を動かしながら、おしゃべりをすると、本当に子どもがしゃべっているように思えます。
ふだんは人形とセットでいただいたトランクの中に入っています。のぼるくんはその中で眠っていることになっています。腹話術をする人が人形を取り出し、のぼるくんの目をさませます。のぼるくんの大きな目がパチリとあいて、お話しが始まります。
腹話術の担当は、北山先生です。プロ顔まけの演技で会場を盛り上げていきます。とっても楽しい腹話術の最後、のぼるくんはまたトランクにもどっていくのです。
実は、のぼるくんには妹がいるのです。名前は、はなこちゃんです。次回は、はなこちゃんが登場する予定です。お楽しみに!
避難訓練
2021.04.16
今年度、第1回目の避難訓練を実施しました。きょうは、先生のお話を聞きました。地震が起こった時、火事になったとき、どうしたらよいかのお話しです。地震の時は、ゆれが収まるまで机の下に隠れましょう。
火事になったら「お・は・し・も」が大事です。
おさない。逃げるときにお友だちをおしたりするととても危険です。
はしらない。あわてて走ると危険です。落ち着いて避難しましょう。
しゃべらない。おしゃべりをしていると先生の声が聞こえません。先生のお話をしっかり聞きましょう。
もどらない。忘れ物をしたからといってお部屋にもどるのは危険です。もどらないで避難しましょう。
本年度も毎月、避難訓練を実施します。子どもたちがいざという時に落ち着いて避難できるよう指導をしていきます。
*「お・は・し・も」の紙芝居は、天理市ひまわり保育園の事務長、阪本先生が描かれたものです。保育園の避難訓練用に寄贈していただきました。
茶道教室
2021.04.13
ききょう組(年長組)さんの茶道教室が始まりました。
おけいこは、保育園の講堂で行います。講堂に畳のマット敷き、屏風、掛け軸、お花を飾ればお茶室のような雰囲気になります。毎月一回おけいこします。目標は、ひまわり組(年中組)さんをお招きしてのお茶会をすることです。みんなで楽しくおけいこをしましょう。
私が初めてのお茶会で感じたのは、茶道とはなんと面倒くさいものだろうということです。正座をし、お辞儀をして、お先に、お点前頂戴いたしますとごあいさつ。一杯のお茶にたどり着く前にしなくてはならないことが数多くあります。コーヒーショップで注文すればコーヒーが出されてすぐにいただけるのに(呪文のようなものを言わねばならないショップもありますが)、お茶一杯のためになぜこんなに面倒なことをするのだろう。
一杯のお茶ができあがるまでとてにも時間がかかります。席に座りお茶の点てる様子を見ていて、もっと早くできるのにと思ったものです。例えば、最初の長い作法が終わり、お茶碗にお湯を入れお茶を点てるのかと思っていると、そのお湯を捨ててしまい、また再度お湯を入れ、ようやく茶筅でお茶を点てることにないります。すぐにお茶を点てれば時間短縮できるのに・・・・。
いただく時も、出されたお茶をすぐにはいただくことができません。2回まわすようにと言われます。なぜお茶碗をまわすのだろう。回さずに飲むと何がいけないのか感じたものです。そこでお茶席の後、茶道の先生(私の家内ですが・・)に、なぜそうするのかと質問をしてみました。
お茶碗は最初、冷たい状態です。そこにお湯を入れると、お湯が冷めてしまいます。そのままお茶を点てるとぬるいお茶ができあがります。そこで、一度、湯を入れ、お茶碗を温め、ぬるくなったお湯は捨てます。そのあと、暖かくなったお茶碗にお湯をそそぎお茶を点てるとちょうどよい湯加減のお茶ができあがるのです。
お茶碗には正面があり、正面はお茶碗の大事なところになります。いただく方に正面を向けてお出しするので、いただく方はその大事な所と避けてるために、回していいただきます。つまりお茶碗を回すのはお茶碗を大事にする気持ちとお茶を点ててくださった方へ敬意を表すのです。
どうやら茶道の一つ一つの作法にはお茶を点てる人、そしていただく人、それぞれの相手を想う気持ちがこめられているようです。このようなことは、子どもたちとっては少し難しいお話しになるのかもしれません。それよりもきょうのお菓子は何かな?の方が重要なことでしょう。茶道の様々な決まり事に戸惑いがあり、きっと私が最初に感じたような疑問も感じていることでしょう。中にはあまり楽しくないと思っている子もいるかもしれません。しかし、おけいこの回数を重ねると子どもたちの身のこなし、しぐさはキビキビとしたものとなり、見ていてとても気持ちよいものになってきます。一年後には、年中クラスの子を招いてお茶会が行われます。年中組さんのために一生懸命お茶を点てている様子を見ていると、おいしいお茶を飲んで欲しいとの想いを感じることができます。子どもたちなりに相手のことを想うという大事な心をおけいこを通して学んでくれたのだとうれしく思うのです。
園長