避難訓練
2021.04.16
今年度、第1回目の避難訓練を実施しました。きょうは、先生のお話を聞きました。地震が起こった時、火事になったとき、どうしたらよいかのお話しです。地震の時は、ゆれが収まるまで机の下に隠れましょう。
火事になったら「お・は・し・も」が大事です。
おさない。逃げるときにお友だちをおしたりするととても危険です。
はしらない。あわてて走ると危険です。落ち着いて避難しましょう。
しゃべらない。おしゃべりをしていると先生の声が聞こえません。先生のお話をしっかり聞きましょう。
もどらない。忘れ物をしたからといってお部屋にもどるのは危険です。もどらないで避難しましょう。
本年度も毎月、避難訓練を実施します。子どもたちがいざという時に落ち着いて避難できるよう指導をしていきます。
*「お・は・し・も」の紙芝居は、天理市ひまわり保育園の事務長、阪本先生が描かれたものです。保育園の避難訓練用に寄贈していただきました。
茶道教室
2021.04.13
ききょう組(年長組)さんの茶道教室が始まりました。
おけいこは、保育園の講堂で行います。講堂に畳のマット敷き、屏風、掛け軸、お花を飾ればお茶室のような雰囲気になります。毎月一回おけいこします。目標は、ひまわり組(年中組)さんをお招きしてのお茶会をすることです。みんなで楽しくおけいこをしましょう。
私が初めてのお茶会で感じたのは、茶道とはなんと面倒くさいものだろうということです。正座をし、お辞儀をして、お先に、お点前頂戴いたしますとごあいさつ。一杯のお茶にたどり着く前にしなくてはならないことが数多くあります。コーヒーショップで注文すればコーヒーが出されてすぐにいただけるのに(呪文のようなものを言わねばならないショップもありますが)、お茶一杯のためになぜこんなに面倒なことをするのだろう。
一杯のお茶ができあがるまでとてにも時間がかかります。席に座りお茶の点てる様子を見ていて、もっと早くできるのにと思ったものです。例えば、最初の長い作法が終わり、お茶碗にお湯を入れお茶を点てるのかと思っていると、そのお湯を捨ててしまい、また再度お湯を入れ、ようやく茶筅でお茶を点てることにないります。すぐにお茶を点てれば時間短縮できるのに・・・・。
いただく時も、出されたお茶をすぐにはいただくことができません。2回まわすようにと言われます。なぜお茶碗をまわすのだろう。回さずに飲むと何がいけないのか感じたものです。そこでお茶席の後、茶道の先生(私の家内ですが・・)に、なぜそうするのかと質問をしてみました。
お茶碗は最初、冷たい状態です。そこにお湯を入れると、お湯が冷めてしまいます。そのままお茶を点てるとぬるいお茶ができあがります。そこで、一度、湯を入れ、お茶碗を温め、ぬるくなったお湯は捨てます。そのあと、暖かくなったお茶碗にお湯をそそぎお茶を点てるとちょうどよい湯加減のお茶ができあがるのです。
お茶碗には正面があり、正面はお茶碗の大事なところになります。いただく方に正面を向けてお出しするので、いただく方はその大事な所と避けてるために、回していいただきます。つまりお茶碗を回すのはお茶碗を大事にする気持ちとお茶を点ててくださった方へ敬意を表すのです。
どうやら茶道の一つ一つの作法にはお茶を点てる人、そしていただく人、それぞれの相手を想う気持ちがこめられているようです。このようなことは、子どもたちとっては少し難しいお話しになるのかもしれません。それよりもきょうのお菓子は何かな?の方が重要なことでしょう。茶道の様々な決まり事に戸惑いがあり、きっと私が最初に感じたような疑問も感じていることでしょう。中にはあまり楽しくないと思っている子もいるかもしれません。しかし、おけいこの回数を重ねると子どもたちの身のこなし、しぐさはキビキビとしたものとなり、見ていてとても気持ちよいものになってきます。一年後には、年中クラスの子を招いてお茶会が行われます。年中組さんのために一生懸命お茶を点てている様子を見ていると、おいしいお茶を飲んで欲しいとの想いを感じることができます。子どもたちなりに相手のことを想うという大事な心をおけいこを通して学んでくれたのだとうれしく思うのです。
園長
花まつり
2021.04.05
4月8日は、お釈迦さまがご生誕された日で、各地のお寺でお釈迦さまのお誕生をお祝いする「花まつり」が行われます。「花まつり」では花を飾った「花御堂」にお釈迦さまの像をお祀りし、甘茶をかける行事(灌仏会)が行われます。ちべん保育園では毎年、お釈迦さまがお生まれになった4月8日のころ、十輪寺(園長先生のお寺です)にお参りし、本堂の前の花御堂で子どもたちが甘茶をかけをさせていただいています。
きょうは、朝から雨模様の予報でしたので、保育園の講堂で「花まつり」をしていただくことになりました。講堂には色とりどりの花で飾られた花御堂が用意されました。
最初に、大きな立体しかけ絵本を見ながらお釈迦さまのご生涯のお話しを聞きました。
お話しを聞いた後、順番に花御堂のお釈迦さまに甘茶をかけさせていただきました。
お釈迦さまは、今から2500年前、インドのルンビニーという町の花園でお生まれになりました。お生まれになった時、七歩歩まれ右手人差し指で天、左手の人差し指で地を示して「天上天下唯我独尊」とおっしゃられました。
さて、「天上天下唯我独尊」という言葉ですが、とらえようによってはとても思い上がった不遜な言葉にも聞こえます。実際、「あの人は唯我独尊だ」と言えばその人のわがままさを批難することになります。お釈迦さまなのになぜこんなことを言われたのかと思われる方もおられるかもしれません。
「天上天下唯我独尊」という言葉は決して自分を誇るものではありません。ここで大事なのは「唯我」の「我」という言葉です。「我」はお釈迦さまを表しますが、ただそれだけでなくこの世の生命すべてを表すといわれています。つまり、「天上天下唯我独尊」は、ありとあらゆる生命がこの世で一番大事ということなのです。
お釈迦さまは生涯をかけて生命の尊さをお説きになられました。そして、お釈迦さまの教えの出発地点が「天上天下唯我独尊」というお言葉なのです。
入園式
2021.04.04